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ソリッドステート光位相検出器

Nature Photonics 8, 3 doi: 10.1038/nphoton.2013.348

アト秒科学では、光の1周期の時間内に起こる極端非線形光学プロセスを制御するため、強度が高く、波形制御された少サイクルレーザーパルスを使っている。そうした少サイクルレーザーパルスの振幅エンベロープとチャープを調べるのに、多くの手法が利用できる。しかし、少サイクルレーザーパルスの特性を完全に知るには、高速で振動している搬送波とそのパルスエンベロープとの絶対オフセットであるキャリアエンベロープ位相(CEP)を検出する必要がある。今のところ、これは光電子分光法でのみ可能であり、複雑な真空装置が必要になる。今回我々は、周囲条件下で少サイクルレーザーパルスのCEPの検出を可能にする方法を報告する。この方法は、光の電場によって金属–誘電体–金属ナノ接合に生じる、直接的に測定可能な電流のCEP依存性に基づいている。このデバイスによって、アト秒科学の研究室で日常的にCEPの測定や観察が可能になると期待される。

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