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高速プラズモニック位相変調器

Nature Photonics 8, 3 doi: 10.1038/nphoton.2014.9

光通信の需用に対応するには、電気光学変調器は、帯域幅が広く、通信窓全体で動作し、設置面積が小さく、コストを低く抑えるようCMOS互換な方法で製造できなければならない。今回我々は、非線形ポリマーのポッケルス効果を利用した新しい超小型プラズモニック位相変調器を実証している。この変調器は、長さがわずか29 μmで、40 Gbit s-1で動作し、変調周波数応答が少なくとも65 GHzまでフラットである。1,550 nmを中心とする120 nm幅の波長範囲にわたって変調器を動作させる試験を行ったが、この範囲を超えても動作すると予想される。最高85℃の温度まで動作することが確認されており、製造も容易である。このデバイスは、我々が知る限り、今まで実証された中で最も小さな高速位相変調器である。

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