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フィルターレス狭帯域可視光検出器

Nature Photonics 9, 10 doi: 10.1038/nphoton.2015.175

波長選択的な光検出は、イメージングやマシンビジョンを含む多くの応用で極めて重要である。色の識別には狭帯域スペクトル応答が必要であるが、現行システムでは広帯域フォトダイオードと光フィルターが併用されている。しかし、この方法だと、構造が複雑になる上、カラーセンシングの質が制限される。今回我々は、スペクトル応答を調節して、フィルターレス狭帯域赤色・緑色・青色フォトダイオードを実現する方法を報告する。これらのフォトダイオードの構造は、シンプルな平面接合構造であり、光活性層は、有機ハロゲン化物ペロブスカイトかハロゲン化鉛半導体のいずれかと有機(巨大)分子の混合物で、溶液プロセス法で作製される。有機(巨大)分子によって、フォトダイオードの光学特性や電気的特性が調節され、外部量子効率の電荷収集ナローイングが促進される。これらの赤色・緑色・青色フォトダイオードは全て、半値全幅が100 nm未満で、性能指標は多くのイメージング応用に適している。

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