角度分離された円偏光高調波の非共線的生成

我々は、円偏光駆動レーザーによる非共線的な高調波生成を初めて実現することによって、角度分離された円偏光極端紫外光ビームを生成した。この非共線的手法には、より高い光子エネルギーを生成する、ポンプビームから高調波を分離する、同じ波長の右円偏光と左円偏光の高調波を生成する、分光計を使わずに高調波を分離できるなど、従来法に勝る数多くの利点がある。我々は、ビームの円偏光を確認し、この新しい光源の実用性を実証するため、20 nmの鉄膜の磁気円二色性を測定した。さらに、我々は、非共線的高調波生成の機構を光子モデルと波動モデルの解析的記述を用いて説明している。先進的な数値シミュレーションを行ったところ、この非共線的混合によって円偏光アト秒孤立パルスを生成できることが示された。