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マイクロスケールの高速光通信を可能にする全プラズモニック・マッハ・ツェンダー変調器
Nature Photonics 9, 8 doi: 10.1038/nphoton.2015.127
光変調器は、電気信号を光ドメインにエンコードするため、大容量通信リンクにおける重要な要素となっている。理想的には、最も小型で、消費電力が最も少なく、最も速く動作し、安価であることが望ましい。残念ながら、現在の技術はこうした基準には達していない。最近、小型で高速のデバイスが得られる解決策としてプラズモニクスが登場した。しかし、実用的な実装はかなり難しい。今回我々は、長さ10 μm のシリコン導波路に適合する70 GHz全プラズモニック・マッハ・ツェンダー変調器について報告する。フォトニック・マッハ・ツェンダー変調器と比べてサイズを2桁以上縮小するという劇的な小型化によって、最高速度までビット当たり25 fJという低消費エネルギーが実現されている。この技術は、エレクトロニクスとの混載集積が安価で可能であることを示唆している。