Review Article 炎症性の骨量減少: 病因と治療介入 2012年3月1日 Nature Reviews Drug Discovery 11, 3 doi: 10.1038/nrd3669 骨は、常に形成および分解が行われている組織である。この再構成は、さまざまな因子、特にホルモンの変化により阻害されるなど、厳密に制御された過程となっている。慢性の炎症も骨の代謝を阻害する因子であり、骨量減少の増大を促進させることがある。炎症性疾患は、筋骨格系(リウマチ性関節炎)、消化器(炎症性大腸炎)、口腔(歯周炎)、肺(嚢胞性線維症)など、体のあらゆるところで起こり得る。炎症性疾患が起きた部位がどこであれ、骨折のリスクが増大するだけでなく、骨への全身的な影響が起こる。本稿では、炎症による骨量減少に関する細胞経路およびシグナル伝達経路、そして骨量減少を妨げる治療戦略について述べる。 Full text PDF 目次へ戻る