Review Article

糖尿病を治療するために膵臓β細胞を標的とする

Nature Reviews Drug Discovery 13, 4 doi: 10.1038/nrd4231

糖尿病の罹患率および糖尿病による死亡率は世界的に見ても非常に高く、2030年までには5億人以上に影響を及ぼすと予想される。しかし、疾病負担が増大しているにもかかわらず、その増大の程度と比較して、治療法の選択肢は増えていない。1型および2型糖尿病の発症に関して重要な役割を担っている膵臓β細胞に対する見方が変わってきており、この重要な細胞の機能を温存、強化、向上させることによって、グルコースの恒常性を改善するという方法に注目が置かれるようになった。本稿では、β細胞の標的とした糖尿病治療について現段階で最も有望な戦略に焦点を当てながら、この分野での最新の進展状況について述べる。

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