Perspective

高分子ナノ粒子を使って疾患を標的化するための全体論的アプローチ

Nature Reviews Drug Discovery 14, 4 doi: 10.1038/nrd4503

ナノ医療の第一の目標は、臨床成績を改善することである。この目標を達成するため、標的化ナノ粒子は、診断の有効性および治療効果を改善させるとともに、非生産的な分布を減少させるように設計される。逆説的だが、この分野が成熟するにつれ、標的化の考え方は、ナノ粒子の標的に対する親和性を高めるという概念に最小化されてきている。このオピニオン論文では、ナノ粒子の標的化の全体論的な考え方の概要を説明する。この考え方では、ナノ粒子の投与経路、分子特性および時間的制御が、同時に考慮されなければならない設計上の変数になり得る。このナノ粒子の標的化の全体像は、ナノ医療の医療現場への統合を促進するだろう。

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