注目の論文
ヒマラヤ氷河からの水利用可能性低下は起こりそうにない
Nature Geoscience
2013年8月5日
Decline of water availability from Himalayan glaciers unlikely
大ヒマラヤ山脈の2つの氷河分水界から流出する氷河融解水の総量は、氷河が後退するにつれて少なくとも2050年までは上昇するという報告が、今週オンライン版に掲載される。この研究は、降水量の増加が予測されていることを合わせて、次の数十年間はこの地域の水需要はまかなえることを示している。
Walter Immerzeelらは最新の気候モデルのシミュレーションと高精度氷河-水文学モデルとを組み合わせて、現在は異なったレベルの降雨と温度となっている大ヒマラヤ山脈の二つの分水界から放出される氷河融解水変化の将来予測を評価した。二つの分水界共に、研究チームは河川放出が強くなるが21世紀全体を通してはかなり変動が大きいという予測を報告している。将来の放出量に対する最大の不確定性は、この地域の降水量予測モデルの不確かさによるものである。
doi: 10.1038/ngeo1896
注目の論文
-
7月16日
惑星科学:月の地下に探索できそうな洞窟の通路を発見Nature Astronomy
-
7月11日
古代ゲノミクス:疫病に襲われた新石器時代の農民たちNature
-
7月10日
バイオテクノロジー: 培養肉の風味を改善するNature Communications
-
7月9日
ウイルス学:牛H5N1インフルエンザの感染と伝播Nature
-
7月3日
気候変動:加速するジュノー氷原の氷河減少Nature Communications
-
7月2日
考古学:オーストラリアの洞窟に残る1万2000年前の儀式の痕跡Nature Human Behaviour