Review siRNAによる哺乳類の免疫系の活性化 2005年11月1日 Nature Biotechnology 23, 11 doi: 10.1038/nbt1161 RNA干渉(RNAi)による遺伝子発現の阻害は、遺伝子の機能および標的を確認する研究の強力な実験ツールとして広がりつつある。この技術には人間の疾病の予防および治療をも含む無限の用途があるように思われる。しかし最近の研究では哺乳類に対する低分子干渉RNA(siRNA)の投与に伴う想定外の非特異的作用が種々示されており、in vivoでRNAiを用いることに関して安全性が懸念されている。この非特異的作用には免疫系の活性化が含まれており、個体に害が及ぶ可能性がある。治療用ツールとしてRNAiの開発を進めるには、先天性および後天性免疫の非特異的活性化をスクリーニングする方法を用いる必要があると考えられる。 Full text PDF 目次へ戻る