Letter

NMR試験用にインテインを利用して同位体標識タンパク質に非標識タンパク質タグを生合成的に組み込む

Nature Biotechnology 23, 6 doi: 10.1038/nbt1097

タンパク質連結反応によるタンパク質の部分的な同位体標識は、NMRスペクトルの複雑性を緩和するために同位体元素をタンパク質のひとつのドメインまたは領域に取り込ませるin vitro法として最近確立され、これによってさらに大きなタンパク質のNMR分析が容易になった。本論文では、インテインを利用したタンパク質連結反応により、タンパク質の部分的同位体標識が大腸菌体内で簡便に行われることを示す。この方法は、別々の同位体を豊富に含む培地中で2種類の前駆体断片を逐次発現させる二元発現システムを基本としている。このin vivo法を用いれば、非標識タンパク質タグを標的の同位体標識タンパク質に組み込み、溶液NMR分析試験でタンパク質の安定性および可溶性を向上させることができる。

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