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転写因子のDNA結合特異性を評価する細菌ワンハイブリッドシステム

Nature Biotechnology 23, 8 doi: 10.1038/nbt1120

遺伝子発現を制御するcis制御モジュール(CRM)のコンピューターによる予測には、転写因子のDNA結合特異性が用いられる場合がある。しかし、転写因子の多くが特異性データを欠いており、この方法の応用範囲は限定されている。本研究では、転写因子のDNA結合特異性を評価するための簡便で迅速な方法をもたらす細菌ワンハイブリッドシステムを開発した。この技術により、すでによく知られた転写因子7個および新たな転写因子としてキイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)の転写因子Odd-skippedに関してDNA結合特異性が評価された。この情報によってOdd-skippedの制御標的が予測され、細菌ワンハイブリッドシステムのデータがin vivoでの機能と対応していることが裏づけられた。

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