Letter 免疫療法用の細胞を追跡するためのin vivo撮像プラットフォーム 2005年8月1日 Nature Biotechnology 23, 8 doi: 10.1038/nbt1121 細胞療法は疾患の治療法としてきわめて有望であるが、投与後に細胞を監視するための非侵襲的な技術がほとんどない。本論文では、in vivoで細胞を追跡するためのペルフルオロポリエーテル(PFPE)剤を用いた磁気共鳴画像法(MRI)を紹介する。フッ素MRIは標識された細胞のみを選択的に撮像し、細胞の解剖学的位置は「従来型」の1H画像で明らかにする。我々は、表現型が明らかな樹状細胞(DC)をex vivoでPFPE標識し、PFPEがDCの機能にほとんど影響を与えずに効率的に細胞内に取り込まれるのを観察した。マウスに対して標識DCを組織または静脈内に注入し、in vivoで19F MRIを用いて追跡した。本研究ではがんおよび自己免疫疾患の免疫療法として開発が進んでいるDCに注目したが、この技術はさまざまな細胞種のin vivoでの監視に有用と考えられる。 Full text PDF 目次へ戻る