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TLR9作動薬との結合によるsiRNAの免疫細胞へのin vivo送達は抗腫瘍免疫応答を促進する

Nature Biotechnology 27, 10 doi: 10.1038/nbt.1564

特定の細胞集団にin vivoで低分子干渉(si)RNAを送達することは、それを治療法として有効に応用するうえで依然として難関となっている。我々は、toll様受容体(TLR)9のCpGオリゴヌクレオチド作動薬と人工的に結合させたsiRNAが、いずれも腫瘍微環境の重要な要素であるTLR9+骨髄性細胞およびB細胞の遺伝子を標的とし、その発現を抑制することを示した。免疫抑制遺伝子Stat3を標的とするCpG結合siRNAは、マウスで腫瘍部位局所的または経静脈的に注射すると、腫瘍と関係する樹状細胞、マクロファージ、およびB細胞に導入された。Stat3の発現抑制により、腫瘍関連免疫細胞は活性化し、強力な抗腫瘍免疫応答が最終的に引き起こされた。今回の知見は、TLR刺激を伴う標的遺伝子の発現抑制および腫瘍微環境内の免疫活性化に対してTLR作動薬とsiRNAとの結合体がもつ可能性を明らかにした。

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