Brief Communication

人工多能性幹細胞株の安全性の多様性

Nature Biotechnology 27, 8 doi: 10.1038/nbt.1554

本論文では、11通りの方法で樹立した36種類のマウス人工多能性幹(iPS)細胞株から作製した神経系前駆細胞(二次ニューロスフェア;SNS)の奇形腫形成傾向を評価した。胎仔由来の線維芽細胞から樹立したiPS細胞に由来するSNSの奇形腫形成は、胚性幹(ES)細胞由来のSNSと同等であった。対照的に、成体組織から樹立したiPS細胞に由来するSNSでは、どの組織に由来するかよって奇形腫形成傾向が大きく変化し、その奇形腫形成傾向は未分化細胞の残存率と相関していた。

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