Article 種に依存しない翻訳リーダー配列が無細胞発現に役立つ 2009年8月1日 Nature Biotechnology 27, 8 doi: 10.1038/nbt.1556 無細胞タンパク質合成は、組み換えタンパク質の迅速な生産および改変を可能にする。既存の無細胞系の間には、効率、拡張性、および機能性真核生物タンパク質生産能力に大きな差がある。本論文で紹介する種に依存しない翻訳配列(SITS)は、複数の原核生物系および真核生物系で、おそらく最初の翻訳開始因子を回避することにより、効率的な無細胞タンパク質合成をもたらす。我々は、Leishmania tarentolaeの内因性mRNAを選択的に抑制しながらそうしたリーダー配列を用い、この原生動物を利用した無細胞系を製作した。この系は、未精製PCR産物で直接プログラムすることができ、大きなタンパク質ライブラリーおよびタンパク質変異体の迅速な作製が可能である。L. tarentolae抽出物は、組み換えタンパク質を2時間で最大300μg/ml生産することができる。さらに、タンパク質間相互作用およびタンパク質−低分子相互作用が蛍光(相互)相関分光法によって翻訳混合物中で直接定量されることも確認された。 Full text PDF 目次へ戻る