Research Abstract
投影型のシースルーホログラフィック3次元ディスプレー
Projection-type see-through holographic three-dimensional display
2016年10月3日 Nature Communications 7 : 12954 doi: 10.1038/ncomms12954
ディスプレー装置は空間-時間分解能が制限されるため、ダイナミックホログラフィック3次元ディスプレーは、ディスプレーのサイズと視野角との間の厳しいトレードオフに悩まされる。ここでは、投影型ホログラフィック3次元ディスプレーを示す。このディスプレーでは、ディジタル設計したホログラフィック光学素子とディジタルホログラフィー投影技術を組み合せて、両方の因子を同時に大きくする。実験では、ディジタル設計したホログラフィック光学素子のスクリーン上に投影すると、元のディスプレー装置より2倍に大きくなったホログラフィー画像がターゲットの観察エリアに集光されて、視野角が大きくなる。視野角は一般的なホログラフィーディスプレーのものより6倍大きい。ディスプレーのサイズと視野角は独立して設計できるため、提案したシステムにより、電子看板、車内のヘッドアップ・ディスプレー、スマートグラス、そしてヘッドマウント・ディスプレーなどの工業応用においてホログラフィック3次元ディスプレーの採用が加速されるであろう。