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コルネリア・デ・ランゲ症候群はショウジョウバエ (Drosophila melanogaster) Nipped-BのヒトホモログであるNIPBLの変異が原因である

Nature Genetics 36, 6 doi: 10.1038/ng1364

コルネリア・デ・ランゲ症候群(CdLS; OMIM122470)は、優性遺伝の全身性発達障害で、成長および認知の遅滞、上肢の異常、胃食道機能不全、心臓および眼部および泌尿生殖器の奇形、多毛症、特徴的な顔立ちを特徴とする。また、生殖器の奇形、幽門狭窄、先天性横隔膜ヘルニア、心臓の中隔欠損症、聴力損失、自閉症および自傷の傾向も高い頻度で認められる。有病率は、1万人に1人と見積もられている。我々は、CdLS患者12家系においてゲノム全体の連鎖除外解析を行い、4つの候補領域を同定した。そのなかで染色体5p13.1が最大多点ロッド値2.7を得た。この情報と、CdLS小児患者に新しくできた (de novoの)染色体相互転座(切断点は5p13.1と13q12.1)がこれまでに同定されていることから、CdLSにおいて変異している遺伝子を染色体5番の1.1Mbの決定領域に絞り込んだ。CdLSの4つの散発性および2つの家族性の症例において、この領域の1つの遺伝子 (NIPBLと命名した)に変異が同定された。さらに、NIPBLのゲノム構造の特徴を明らかにし、また胎児および成体組織中に広く発現していることを見いだした。NIPBLのハエホモログであるNipped-Bは、エンハンサー-プロモーターの情報伝達を促進し、ショウジョウバエにおいてNotchシグナル伝達および他の発生系路を制御している。

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