Brief Communication 多発性嚢胞腎症における平面内細胞極性の異常 2006年1月1日 Nature Genetics 38, 1 doi: 10.1038/ng1701 形態形成には細胞の増殖と分化、そして空間的な配置が協調しておこなわれる必要がある。我々は尿細管の伸長が、尿細管の軸に沿った細胞分裂中の細胞の伸長方向に関連していることを示す。この軸は、内在性の固有の平面内細胞極性をもつと考えられる。また分裂細胞の伸長方向は、齧歯類の多発性嚢胞腎症モデルにおいて大きく変化していることを明らかにする。これらの結果は、細胞分裂の方向が尿細管伸長過程で一定の尿細管径の維持を決定し、この過程における異常が尿細管の拡張と嚢胞形成の引き金となることを示唆している。 Full text PDF 目次へ戻る