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遺伝的難聴:カルシウムおよびインテグリン結合タンパク質CIB2の変異はアッシャー症候群タイプ1Jと非症候性難聴DFNB48 を起こす
Nature Genetics 44, 11 doi: 10.1038/ng.2426
知覚神経性聴覚喪失は遺伝的には多様である。本研究では、カルシウムおよびインテグリン結合タンパク質をコードしているCIB2の変異が、非症候性難聴(DFNB48)およびアッシャー症候群タイプ1J(USH1J)に関連していることを報告する。CIB2の変異の1つはパキスタンではDFNB48難聴の主な原因で、これとは別のCIB2変異は同地以外の世界の難聴のもとになっている。マウスではCIB2は内耳の有毛細胞の機械知覚性不動線毛と網膜光受容体および色素上皮細胞に局在している。カルシウム結合の分子モデルによる予測に合致して、CIB2はさまざまな細胞のATP誘発カルシウム応答を減少させるが、DFNB48難聴における変異はカルシウム応答に対するCIB2の効果を変えてしまう。さらに、ゼブラフィッシュやショウジョウバエではCIB2は有毛細胞や網膜光受容体細胞の機能と正常発生に不可欠である。我々はまたCIB2が脊椎動物のアッシャーインタラクトームの新しい一員であることを示す。