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イネ:ヘテロ三量体Gタンパク質がイネの窒素利用効率を調節する

Nature Genetics 46, 6 doi: 10.1038/ng.2958

持続可能な農業を目指す動きから、作物の栄養素利用効率に対する注目が高まっている。今回我々は、イネの窒素利用効率に関する重要な量的形質座(qNGR9)が、既に同定されている遺伝子DEP1DENSE AND ERECT PANICLES 1)と同一のものであることを明らかにした。DEP1は対立遺伝子ごとに窒素への応答が異なり、遺伝的多様性解析で、イネのジャポニカ亜種の栽培化の過程でDEP1が人為的な選択を受けてきたことが示唆された。優性のdep1-1対立遺伝子を有する植物体は、窒素の取り込み量および同化量が大きく栄養成長が窒素非感受性であり、中程度の窒素施肥で高い収穫指数および穀粒収量が得られる。DEP1タンパク質はin vivoでGα(RGA1)およびGβ(RGB1)の各サブユニットと相互作用し、RGA1の不活性化またはRGB1の活性化で窒素応答が阻害される。我々は、この植物Gタンパク質複合体が窒素シグナル伝達を調節しており、ヘテロ三量体Gタンパク質活性の調節が環境的に持続可能な形でイネの穀物収量を増加させるための戦略になると結論づけた。

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