Editorial

人間社会にとっての穀物遺伝学

Nature Genetics 48, 9 doi: 10.1038/ng.3665

主食となる穀物と人間社会の共進化は、古代ゲノムの遺物や集団遺伝学的特徴を解析することで突き止めることができる。それは、穀物と人類の関わり合いの歴史が、人類と作物のゲノムに残されているからである。地域の地理的環境に適応した作物品種のゲノムパターンを解明していくことは、これからの人類が、環境変化に直面して農業を改善していかなければならないときに、何千年にもわたって農耕により自らの食べ物を作り出してきた人たちの編み出してきた知恵を役立てられるようにしていくことに繋がる。

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