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がん:骨髄増殖性腫瘍において、TP53変異型クローンへの選択圧を生じさせるのは炎症である
Nature Genetics 55, 9 doi: 10.1038/s41588-023-01479-8
骨髄増殖性腫瘍から二次性急性骨髄性白血病への形質転換はまれであるが、深刻な結果が引き起こされる。今回、造血幹・前駆細胞の一細胞マルチオミクス解析から、TP53の変異によって引き起こされる形質転換に炎症が担う役割が示された。炎症は、TP53変異型クローンだけでなく、TP53野生型クローンにも影響を及ぼすことが分かった。