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精神疾患治療薬としての神経ペプチド受容体リガンド:新薬探索の幕開けは終わりか?

Nature Reviews Drug Discovery 11, 6 doi: 10.1038/nrd3702

精神疾患について、医療現場で現在利用できる治療法の有効性および副作用のプロファイルを改善する必要性が高まっており、新規治療薬の探索が進められている。なお、前臨床データでは、神経ペプチドが行動の調節にかかわる役割を果たしていることを支持する結果が多く得られており、製薬会社はここ20年以上、神経ペプチド受容体を治療標的にしようと試みている。しかしながら、合成神経ペプチド受容体リガンドを用いた臨床研究では、動物疾患モデルを使った研究で予測される有望性を確認することができないでいる。今回我々は、精神疾患治療薬の臨床試験で検討されてきた種々の神経ペプチド受容体リガンドについて、タキキニン受容体、副腎皮質刺激ホルモン放出因子受容体、バソプレッシン受容体およびニューロテンシン受容体を標的にする薬も含めて、前臨床段階の研究知見と臨床成績を解析した。さらに、これらの候補薬について、その可能性を十分に引き出す新しい方法を提案する。

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