Review Article

眼科の創薬:網膜疾患および緑内障の新しい標的と機序

Nature Reviews Drug Discovery 11, 7 doi: 10.1038/nrd3745

失明者は世界中で6,000万人にも上る。不可逆性の失明を引き起こす主な原因は、加齢性黄斑変性症、網膜血管性疾患および緑内障である。眼特有の特性は、創薬およびドラッグデリバリーの利点となると同時に課題にもなる。過去10年間、眼科治療薬の分野はかなり発展し、眼疾患の発症機序に関する知識が著しく高まった。そして、加齢性黄斑変性症や網膜血管性疾患の治療薬として非常に有効な抗アンジオテンシン薬が開発された。緑内障の治療としては、眼内圧を下げる方法が主流であるが、次世代の治療法として神経保護薬が有望である。本稿では、眼科治療薬の現状と今後の治療機会について述べる。

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