Perspective

臨床試験において個々のがんゲノムの情報を考慮する

Nature Reviews Drug Discovery 12, 5 doi: 10.1038/nrd3979

ハイスループットながんゲノムの配列決定が一般化し、分子レベルでのがんの分類に役立っている。このような研究は、がん遺伝子発現経路の異常な活性化を示唆するバイオマーカーを同定し、臨床試験で分子標的療法を行うことが適切とされる患者を選定する根拠ともなる。本稿では、稀ながんや特定のがんの分子サブセットに関するデータを適応する試みについて検討する。また、このような試みには、治験薬有効性の順序付け、臨床試験を行う順序の早急な改善、分子の適性、臨床試験計画とエンドポイントの再考が必要になるであろう。

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