Review Article

進行性前立腺がんにおける創薬:生物学を治療法につなげる

Nature Reviews Drug Discovery 15, 10 doi: 10.1038/nrd.2016.120

去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)は予後が悪く、治療では非常に大きな難題がある。最近の遺伝学的・技術的進歩によって、前立腺がんの生物学を理解する手掛かりが得られ、これによってCRPCに対する新規の薬物標的および有望な分子標的治療法が明らかになった。本総説では、創薬を目的とした前立腺がんの標的発見における最近の進歩を概説し、その期待や関連する課題について論じる。また、進化しつつあるCRPC治療の全体像についても概説し、精密医療(precision medicine)に関連する問題やCRPCの免疫療法の際に直面する課題について論じる。さらに、循環バイオマーカーの使用ならびに最新の臨床試験設計に焦点を合わせて将来のCRPC管理を展望する。

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