Review Article

抗肥満薬の創薬:進歩および課題

Nature Reviews Drug Discovery 21, 3 doi: 10.1038/s41573-021-00337-8

高血圧、成人発症型糖尿病、コレステロールの上昇など、過剰な体重と密接に関連する疾患の管理においては、過去半世紀で非常に大きな進歩を遂げてきた。しかし、肥満症自体の治療は、治療薬が非常に効きにくいことが判明しており、抗肥満薬(AOM)の有効性が不十分であったり、安全性が疑わしかったりすること多い。本総説では、得られた教訓と現在進行中の障害に焦点を合わせつつ、AOM開発の歴史について概説する。近年、腸と脳の分子的なコミュニケーションに関する理解が深まるといった進展が見られており、大幅かつ持続的な体重減少を安全に実現する次世代AOMの探求につながっている。

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