Review Article
細胞外小胞の治療的利用
Nature Reviews Drug Discovery 21, 5 doi: 10.1038/s41573-022-00410-w
細胞外小胞研究の分野は、この10年間に、基礎生物学研究から臨床的意義の大きい研究テーマへ急展開し、今では、がんや神経疾患、心血管疾患などの疾患の診断や治療に細胞外小胞を活用するという可能性が認識されつつある。そのため、治療標的、バイオマーカー、新規薬物送達剤と単独療法としての細胞外小胞の応用が盛んに探求されている。本総説では、さまざまな種類の細胞外小胞について、特徴と生理的機能を概説し、疾患との関連と治療的利用のための新たな戦略を重点的に論じる。