Letter 2'-O-メチル化RNAを転写する改良型T7 RNAポリメラーゼ変異体 2004年9月1日 Nature Biotechnology 22, 9 doi: 10.1038/nbt1001 RNAおよびDNAの修飾された分子は、細胞内での分解に対する抵抗性が高く、優れた薬物動態学的挙動を示すなど、天然分子にはない特性をもつ。特に、リボースの2'水酸基の修飾はRNAの安定性向上に重要である。あいにく、天然のポリメラーゼによる修飾ヌクレオチドの取り込みは効率的に行われないため、充分な長さの修飾核酸を酵素的に合成するのは困難である。以前我々は、T7 RNAポリメラーゼの自己複製能に基づいて活性で機能性T7 RNAポリメラーゼ変異体を選抜する方法を発表した。本研究では原法を改良し、リボースの2'位が修飾された各種ヌクレオチドを効率的に取り込むことができるポリメラーゼを選抜した。最も重要な点は、ある転写物に相異なる修飾ヌクレオチドを同時に取り込ませるための併用が可能で伸長能も高いポリメラーゼ群が、本改良法で選抜可能となることである。 Full text PDF 目次へ戻る