Review Article

CRISPR–Cas実験の設計と解析

Nature Biotechnology 38, 7 doi: 10.1038/s41587-020-0490-7

CRISPR–Cas系には多くの種類があって、さらに増加し続けており、現在では標的を絞った実験と大規模な実験の両方でゲノムを迅速かつ柔軟に操作することが可能となっている。CRISPR–Cas実験の設計と解析を行うためのソフトウエアツールや解析法は、さまざまな操作様式に最適なガイドRNAの設計やそうした実験の結果を解析するためのリソースなど、開発が無数に行われている。最近では、CRISPRを用いた大規模な遺伝子スクリーニングのデータに用いる網羅的なツールの開発が大きな焦点となっている。この分野が進歩を続ける中で、現下の明確な課題は、新技術を導入するだけでなく既存ツールの積極的な維持と改善も行って、各分野の研究者がCRISPR–Cas実験用の安定的な優れたコンピューターリソース群を頼みにできるようにすることである。

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