Nature Communications
Nature Communications は、生物学、物理学、化学および地球科学のあらゆる領域における高品質な研究を出版するオープンアクセスジャーナルです。本誌に掲載される論文は、各分野の専門家にとって非常に意義のある重要な進歩を示したものです。
Nature Communications 創刊10周年
Nature Communications は、ネイチャー・リサーチ初のオンライン限定のハイブリッドジャーナルとして2010年4月に創刊されました。創刊10周年を祝して、本誌の歴史における重要なマイルストーンを振り返ります。
Nature Communications 創刊10周年 — オープンアクセスの10年
Nature Communications インフォグラフィック:ハイライトとリーチ
Nature Communications注目のハイライト
著者インタビュー
スカーミオン・ホール効果を抑制する2層磁気スカーミオンの可能性
磁石などの磁性体に見られる「磁気スカーミオン」が注目されている。スカーミオンは磁石の中に発生する、電子スピンの小さな渦構造のことで、スイッチのように電流駆動で作ったり、消したりすることができることから将来的にはメモリー、論理回路、計算機などのデバイスへの応用が期待されている。ただ、電流駆動では、マグナス力によって真っすぐ進めず、壁にぶつかり消えてしまうという欠点があった。東京大学大学院工学研究科物理工学専攻の江澤雅彦(もとひこ)講師、香港大学のXichao Zhang, Yan Zhouらの研究グループは、材料を2層系にすることで、スカーミオンが壁にぶつからず、安定的に駆動できることを理論計算で予言した。今回、江澤氏に研究内容、将来の発展性、若手研究者へのメッセージを聞いた。
微小管βチューブリンタンパク質が神経疾患を引き起こすメカニズムが明らかに
眼筋麻痺による斜視や眼瞼下垂を主な症状とする先天性外眼筋繊維症(CFEOM)。CFEOMは1型、2型、3型に分類され、3型(CFEOM3)は、微小管形成の阻害による脳神経の発生異常、特に神経軸索の形成不全が原因と考えられている。微小管を構成するタンパク質βチューブリンの遺伝子変異が微小管形成の異常を引き起こすメカニズムを明らかにした、理化学研究所脳科学総合研究センター所属の武藤悦子チームリーダーと箕浦逸史研究員に、今回の研究成果や今後の展望について話を聞いた。
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