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2021年9月号Volume 18 Number 9
古代人はいかにして数を数えられるようになったのか?
数を表すことのできる動物はヒトだけだと考えられている。では、ヒトはそれをいつから始めたのか? 記数法の発展について、現在、考古学や認知心理学などに基づきさまざまな仮説が提案されている。もしかすると、ネアンデルタール人もそれを編み出していたかもしれない。
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ユリウス・シュプリンガー奨学生、2021年は日本の博士課程の学生2人に
Editorial
Publishing Academy
学術界サバイバル術入門 — 助成金を申請する②
申請書を作成する際に、まず何を念頭に置くべきか、第1回で説明しました。今回は、あなたの研究に「資金を提供する価値がある」ことを示す方法をお話しします。
News in Japan
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イノベーション研究の若きトップランナー清水洋氏、シュンペーター賞を受賞
汎用性の高い技術をいかにして生み出し、その応用範囲をいかにして拡張するか。スタートアップを促進するとイノベーションにどのような影響がでるのか。日米のレーザー・ダイオード開発を例に、イノベーションにまつわる俗説に切り込み論じた清水洋・早稲田大学教授の書籍が、優れた研究に贈られる「シュンペーター賞」を受賞した。清水氏に、この研究で明らかにしたことと、基礎研究との関わりについて聞いた。
News in Focus
地球を観測できる位置にある恒星は2000個以上
地球外生命を探すなら、地球が太陽の手前を横切る様子を観測できる位置にある恒星や惑星系に重点を置くべきだ。
ヒトゲノムの完全解読は近い:ギャップはいかにして埋められたか
解読済みのヒトゲノムに、新たに2億塩基対と115の遺伝子が加わった。まだ残っているのは、Y染色体の解読だ。
1つのチップ上で、酵素の1000以上の変異を同時に調べる
この技術は、タンパク質の作用機序や薬物送達の方法に関する理解を大幅に加速すると期待されている。
体の生物学的年齢が分かる「炎症時計」
老化と関係する血液中の炎症のマーカーが機械学習を使用して特定された。iAgeと命名されたこのツールは、人々の健康寿命を延ばすのに役立つことが期待される。
実験室で作製されるヒト胚、14日ルールを緩和へ
国際幹細胞学会(ISSCR)は2021年5月、最新の研究ガイドラインで 影響力の強い14日ルールを緩和することを発表した。
Features
古代人はいかにして数を数えられるようになったのか?
先史時代の記数法の発展について、近年の考古学研究やその他の分析に基づき、詳細に説明する仮説が立てられ始めている。
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COVIDのリスクに関連する遺伝的バリアントが分かってきた
バリアントと疾患の遺伝的関連は、パズルのように複雑だ。しかし、このパズルを解くことができれば、治療薬開発のヒントが見えてくる。
News & Views
鳥類の磁気受容の謎の解明に向けて大きく前進
動物が地球の磁場を感知する仕組みは、今なお謎に包まれている。今回、渡り鳥のヨーロッパコマドリの網膜に存在する クリプトクロムタンパク質のErCRY4に、探し求められてきた磁気センサーとしての物理的特性が見いだされた。
スクイーズド光で顕微鏡の感度を向上
生体組織の画像撮影において、分子内の振動からの光シグナルでコントラストを得ることは可能だが、このシグナルの検出は難しい。今回、スクイーズド量子状態にある光を使って、これまでは雑音に覆い隠されていた、分子振動のシグナルを検出する方法が実証された。
古代人の糞便とその腸内微生物
ヒトの腸内微生物がどのように健康や疾患を左右しているのかについて、 理解が深まりつつある。今回、古代人の糞便に関する研究で、 過去2000年の間に腸内の微生物集団がどう変化したのかが見えてきた。
腫瘍細胞を休眠へといざなうナチュラルキラー細胞
ナチュラルキラー細胞は、原発巣から他の場所に広がる転移がん細胞を休眠状態に誘導できることが分かった。この知見は、こうした抗腫瘍機能を妨げる経路の発見と共に、新しい治療法の開発を促す可能性がある。
Advances
除虫菊の秘密
天然の蚊除け剤が働く仕組みが判明。
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