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原始重力波の検出を目指すサイモンズ天文台
サイモンズ天文台に設置される大口径望遠鏡(LAT)の受信器の前面。 Credit: Mark Devlin/University of Pennsylvania
チリの高地に建設されているサイモンズ天文台は、ビッグバンの残光である宇宙マイクロ波背景放射を観測し、宇宙誕生直後の宇宙の急速膨張現象(インフレーション)によって生じた重力波の痕跡の検出を目指す。同天文台の観測では、現在検出可能な強度を大きく下回る微弱な重力波の検出が可能になる見込みだ。天文台は間もなく完成する予定で、さらに大型の観測計画の原型の役目も担っている。
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翻訳:新庄直樹
Nature ダイジェスト Vol. 21 No. 7
DOI: 10.1038/ndigest.2024.240710
原文
‘Best view ever’: observatory will map Big Bang’s afterglow in new detail- Nature (2024-03-22) | DOI: 10.1038/d41586-024-00333-z
- Davide Castelvecchi
参考文献
- Seljak, U. & Zaldarriaga, M. Phys. Rev. Lett. 78, 2054 (1997).
- Kamionkowski, M., Kosowsky, A. & Stebbins, A. Phys. Rev. Lett. 78, 2058 (1997).
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