Brief Communication

ウイルス:感染性を有するC型肝炎ウイルス粒子の形成にはジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ1が必要である

Nature Medicine 16, 11 doi: 10.1038/nm.2238

C型肝炎ウイルス(HCV)による感染は、肝細胞の脂質代謝と密接に結びついている。今回我々は、トリグリセリド合成酵素であるジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ1(DGAT1)が、HCV感染における重要な宿主因子であることを突き止めた。DGAT1は、ウイルス粒子のコアであるヌクレオキャプシドと相互作用し、コアを脂肪滴へと輸送する際に必要となる。DGAT1活性の阻害あるいはRNAiによるDGAT1のノックダウンが感染性ビリオンの産生を著しく阻害することは、DGAT1が抗ウイルス療法の新規標的となる可能性を示唆している。

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