In This Issue 相変化は有望 2007年10月1日 Nature Photonics 1, 10 doi: 10.1038/JnphotonInThisIssue60670 光回路をナノスケールまで小型化することに関して言えば、情報を持つナノビーム光をどのようにして変調・符号化するかが長年にわたる難題であった。今月のCommentary の著者N Zheludevによると、その答えはナノ粒子の相変化にあるようである。そのコンセプトは、例えば書き換え可能な光記憶ディスク(DVD-RW)の分野でははるかにスケールが大きいものの、フォトニクス界において既に広く行き渡っている。ナノスケールの場合、そのような変化を引き起こすのは可能性としてはるかに容易であり、必要なエネルギーもはるかに少なくてすむようである。原理上、ナノ粒子の相状態を変化させるのに必要な光子数は、わずか1個あるいは少数個である。もし我々がそのような効果を利用し最適化できるようになれば、未来の光回路にとって理想的な電力効率のよい光記憶デバイスやスイッチを作り出すことができるであろう。 Full text PDF 目次へ戻る