In This Issue 有機材料を観察 2007年10月1日 Nature Photonics 1, 10 doi: 10.1038/JnphotonInThisIssue60672 有機材料中の電荷キャリアの動的挙動を画像化することは、ポリマー電子機器や光電子機器、特に薄膜トランジスタやフォトコンダクタといったデバイスの性能を最適化するために重要である。しかし、そのようなキャリア運動がデバイス内の深部で起こることを考慮すると、それを視覚化・画像化することは容易ではない。今回、東京工業大学の間中孝彰らは時間分解顕微光第2次高調波生成法を利用したエレガントな非破壊的解決法を実証した。間中らは、二光子過程によって発生した局所的電界を精査することにより、ペンタセン電界効果トランジスタのキャリア運動を直接視覚化したばかりでなくキャリア速度を測定した。今回の画像化技術は、ポリマーにとどまらず無機材料やバイオ材料にも応用を広げられるであろう。 Full text PDF 目次へ戻る