In This Issue トモグラフィーの高速化 2007年12月1日 Nature Photonics 1, 12 doi: 10.1038/JnphotonInThisIssue63038 発光波長を数百ナノメートルにわたって迅速に走査できる周波数領域モード同期(FDML)レーザーの出現によって、今回、超高性能光コヒーレンストモグラフィー(OCT)システムへの可能性が開かれた。J Fujimotoらは今月号で、100 kHzの走査速度、160 nmの同調範囲、7 μmを超える距離分解能を示すFDML系OCTシステムを利用した3次元内視顕微鏡法について報告している。そのシステムは、1秒間に50フレーム(1フレームあたり軸線2000本)で画像を取得でき、ウサギの結腸を画像化することによってテストされた。高いイメージング速度と分解能によって個々の結腸陰窩といった微視的特徴の視覚化が可能になったとFujimotoらは述べている。また、将来データ収集技術が進歩すれば、3次元OCTはさらに高速化するとFujimotoらは考えている。 Full text PDF 目次へ戻る