In This Issue

不要な放出にさよなら

Nature Photonics 1, 8 doi: 10.1038/JnphotonInThisIssue59201

半導体内の光の発生と伝搬を根本的に制御することは、長い間世界中の科学者の目標であった。フォトニック結晶技術の進歩のおかげで、今回、物理学者らは、特定波長の光の伝搬を防ぐことのできるナノ構造体をつくり、非常に小さい共振器内に光を閉じ込めて保存することが可能となった。今月号では京都大学の野田進らが、自然放出の抑制・制御の進歩に重点を置いてフォトニック結晶技術における成果をまとめている。将来そのような技術は、レーザの小型化・高効率化や、光信号を保存・処理できる光チップの開発につながるかもしれない。

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