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MINSTED蛍光局在化・ナノ顕微鏡法

Nature Photonics 15, 5 doi: 10.1038/s41566-021-00774-2

今回我々は、分子スケールに至る空間的精度と解像度をもたらす、誘導放出抑制(STED)に基づくMINSTEDという蛍光局在化・超解像顕微鏡法のコンセプトを提示する。MINSTEDでは、STEDドーナツの強度最小、従って最小STED点が、フルオロフォア局在化の可動基準座標としての役割を果たす。MINSTEDは、他の大半のSTED顕微鏡法や局在化法と比べて、STEDレートが低く、バックグラウンドが小さく、必要な蛍光検出数が少ないので、フルオロフォアのブリーチングがかなり少ない。今回の実施では、フルオロフォア当たりの検出数が200~1000のとき、標準偏差で1~3 nmの位置決定精度が得られた。この結果は、独立した単一フルオロフォアスイッチングと合わせると、遠方場顕微鏡の分解能が回折限界を超えて約100倍に向上することを意味している。ヒト細胞のミトコンドリア内膜におけるMic60タンパク質の分布を画像化することによって、MINSTEDナノ顕微鏡法の性能が実証されている。

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