In This Issue

プラズモンビーム源

Nature Photonics 2, 11 doi: 10.1038/JnphotonInThisIssue69472

電子工学的手法を利用した便利な表面プラズモン源が、未来のナノフォトニクス・ツールボックスの非常に有用な1つとなるかもしれない。今回、カール・フランツェンス大学およびグラーツ工科大学のD Kollerらの研究チームは、赤色有機LED(OLED)を用いて、プラズモンを自由に伝搬するビームの形で放出する電気的にスイッチング可能なプラズモン源を作製した。このデバイスは、プラズモンを利用した有機集積回路を構築するのに役立つかもしれない。また、センシングや光電変換工学向けの高性能有機デバイスにつながるかもしれない。プラズモンはOLEDから金層に沿って最高で数十マイクロメートル伝搬可能であるが、Kollerらによると、この距離は金の代わりに銀を使ったり、OLEDの波長を最適化することによって伸ばせる可能性がある。

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