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長波長化を目指すシリコンレーザー

Nature Photonics 2, 3 doi: 10.1038/JnphotonInThisIssue65156

シリコンレーザーは、低コスト化の可能性があり電子素子との集積化が容易なので、非常に魅力的である。しかし、これまでは、動作領域が波長1.6μm付近の近赤外に限られていた。より長い波長、特にガスセンシングなどの応用に重要な2~5μmの窓での動作を実現することは、非常に魅力的である。これがまもなく可能になるかもしれない。今月号では、H Rongらが、波長1.85μm、出力5 mW以上のシリコン導波路カスケードラマンレーザーの作成に成功したことを報告している。過去の設計とは異なり、2次ラマンシフトを利用して、より長い波長の発光を可能にしている。3次または4次シフトを利用すれば、シリコンレーザーはまもなく中赤外域に踏み込むことができるであろうと、今回の報告で示唆されている。

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