In This Issue X線を同期する 2008年3月10日 Nature Photonics 2, 3 doi: 10.1038/JnphotonInThisIssue65157 原子軌跡と化学状態変化をリアルタイムで表す「分子ムービー」をつくるという目標は、X線と光パルスをフェムト秒の精度で同期できるデバイスが実証されたおかげで、現実に一歩近付くかもしれない。超短X線パルスは、フェムト化学への応用に大きな可能性を秘めているが、ダイナミクスを観察・画像化するためには光源を使用する必要がある。A Föhlischらは今月号で、GaAsの光反射率のX線誘起変化が、自由電子レーザーから放出されたX線パルスと光パルスとの相互相関の手段として利用可能であることを示している。今回の方法は現在および次世代の自由電子レーザーから放出されるパルスに応用可能であり、シングルショット実験にまで拡張可能かもしれないとFöhlischらは考えている。 Full text PDF 目次へ戻る