In This Issue 周波数アジャイル型メタマテリアル 2008年5月12日 Nature Photonics 2, 5 doi: 10.1038/JnphotonInThisIssue66250 入射光によってテラヘルツ域の共振を光学的に調整可能なメタマテリアルを利用することによって、ダイナミック・テラヘルツフィルターがまもなく開発できるようになるであろう。Hou-Tong Chenらの設計は、有名なスプリットリング素子設計のメタマテリアルを利用し、さらに各素子内にキャパシタを形成する2枚の微小シリコンプレートを加えるという工夫がされている。光を照射すると、シリコン中の光励起キャリアによってスプリットリング素子の実効キャパシタンスが変化し、メタマテリアルの共振周波数が調整される。Chenらは、850 GHzから1.06 THzまでという20%のチューニング幅を報告している。また、インダクタ素子を用いることによって、同様の効果(周波数はもっと高くなる)が実現可能であると主張している。 Full text PDF 目次へ戻る