Letter

音響的に励起された量子ドットにおける光子アンチバンチング

Nature Photonics 3, 11 doi: 10.1038/nphoton.2009.191

<p>ナノ構造体に関する広範囲にわたる研究によって、低次元にキャリアを閉じ込める多くの効率的方法が発見されてきた。しかし、制御可能なキャリア移動によるさまざまなナノ構造システム間の結合を利用することによってそれらの独特な特性を活用することは、ほとんど行われていない。今回我々は、音響フォノンによって生じる移動する圧電ポテンシャルの変調を利用して、半導体量子井戸と埋め込まれた量子ドットの間での電子と正孔の移動を制御できる新しい方法を実証する。我々は、この移動ポテンシャルが、量子井戸と量子ドットアレイの間でキャリアを移動させるだけでなく、アレイ内の離散的な量子ドット状態におけるキャリアの捕捉と再結合を制御できることも示す。この特徴を利用して、選択された量子ドットにキャリアを音響的に移動することよって、発光エネルギーを調節できる高周波単一光子源を実証している。</p>

目次へ戻る

プライバシーマーク制度