織ることができるファイバー状発光色可変ポリマー電気化学発光セル

ウエアラブルなエレクトロニクス機器やオプトエレクトロニクス機器を実現するには、柔軟性が高いだけでなく、織って布地にすることで真の集積化が可能なデバイスを開発する必要がある。今回我々は、織ることのできるファイバー状発光色可変ポリマー電気化学発光セル（PLEC）について報告する。このファイバー状PLECは、全溶液プロセスで作製されており、このプロセスは実用化に向けてスケールアップできる。その構造は同軸構造であり、改良型金属ワイヤー・カソードと導電性配向カーボンナノチューブシート・アノードの間にエレクトロルミネセント・ポリマー層が挟まれている。このPLECはファイバー形状なので、独特かつ有望な特長がある。例えば、輝度が視野角と無関係である、発光色をさまざまな色に調節できる、軽くて柔軟で織ることができる、織って発光布地を作ることでスマート織物を実現できる可能性がある、などである。