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21,243個のヒト完全長cDNAの塩基配列決定

Nature Genetics 36, 1 doi: 10.1038/ng1285

ヒトのトランスクリプトームと機能ゲノミクスの基盤として、我々は全長塩基配列を決定した多数のcDNAを収集し、’完全長−長鎖−日本’(FLJ)cDNAコレクションを作成した。21,243個のクローンを選択しその塩基配列を決定した結果、14,490種類(10,897クラスター)がFLJにのみ存在するクローンであった。そのうちの約半分(5,416)のクローンはタンパク質をコードしていた。1,999種類はコンピュータ解析では予測できないものであった。予測されなかったcDNAのGC含量の分布の山はおよそ58%のところにあり、すでに予測されたcDNAのGC含量の分布の山はおよそ42%であった。これらの結果から、現在の遺伝子予測プログラムはGC含量の高いものを多少予測しにくい傾向があると考えられた。残りのFLJコレクションのみにある配列(5,481)は、明らかな開いた読み枠(ORF)がなく、非コードRNA(noncoding RNA)の候補と考えられた。約4分の1(1,378)は、明らかなスプライシングパターンを示していた。非コードcDNAのGC含量の分布幅は狭く、その山はおよそ42%のところにあり、これはタンパク質をコードするcDNAに比して低い値である。

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