Technical Report マイクロアレイ技術を用いた、ゲノムワイドに実現可能なSNP遺伝子型判定 2005年5月1日 Nature Genetics 37, 5 doi: 10.1038/ng1547 オリゴヌクレオチドプローブ・アレイは、1つのcDNAサンプルから遺伝子の発現レベルを大量に平行して解析することを可能にした。マイクロアレイ技術をゲノムDNAに適用することは、全ヒトゲノムの配列の複雑度ゆえに困難であった。非常に精度の高い、一塩基レベルの解像度の直接的なゲノムのアッセイができれば、マイクロアレイ技術の利用は可能であろう。我々は、PCR法を用いずに、アレイを用いて大量の実験を制限なしに効率的に行うことのできる、全ゲノムの遺伝子型判定アッセイを開発した。このアッセイでは、全ゲノムから増幅したピコモル濃度のDNAの特異的ハイブリダイゼーションにおいて、対立遺伝子特異的プライマー延長法とシグナルの増強とを組み合わせることで、高いシグナルノイズ比を達成している。原理の検証のため、我々は数百のすでに同定されたSNPに対して遺伝子型判定を行った。変換比率、判定できた比率、正確度は大量のPCRに基づいた遺伝子型判定アッセイと同等であった。 Full text PDF 目次へ戻る