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ヌクレオソーム:酵母のヌクレオソーム占有領域についての高解像度地図

Nature Genetics 39, 10 doi: 10.1038/ng2117

本論文では、Saccharomyces cerevisiaeゲノム全体にわたってヌクレオソームがどのような位置を占めるか(全ゲノムヌクレオソーム占有領域)についての、最初の完全な高解像度地図を示す。この地図から、7万以上のヌクレオソームが定位置に存在し、これらの領域がゲノムの81%を占めることが確認された。一部の遺伝子で今までに特定されていた、継続的にヌクレオソームがわずかしか存在しない(枯渇)領域が転写開始部位の境界を定めていることは、今回、ゲノム全体の規模でもそうであることが明らかになった。ヌクレオソームが占める位置の特徴とそのゲノム全体において占める位置はともに、転写産物の量や転写率に相関している。さらに、機能的に関連性がある遺伝子群はプロモーター部分のヌクレオソームの占有パターンにもとづいてクラスターを形成すると考えられた。ヌクレオソーム占有領域に関する定量モデルは、DNAの構造的な特徴がゲノム全体でヌクレオソームが占める領域の大部分を説明することを示唆している。

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