Brief Communication

糖尿病:WFS1のありふれた変異は2型糖尿病のリスクに寄与する

Nature Genetics 39, 8 doi: 10.1038/ng2067

我々は、膵β細胞の機能と生存に関与する遺伝子について研究し、WFS1に存在するSNPと英国集団での糖尿病のリスクが関連することを明らかにした。また、アシュケナージ系集団や別な英国の集団での研究によっても、この関連の再現性を確認できた。9,533の症例と11,389の対照からなる統合解析では、WFS1に存在するSNPと糖尿病のリスクとの間に強い関連が認められた。WFS1に存在するまれな変異は、ウルフラム症候群を引き起こすが、我々は、遺伝子を中心にしたアプローチによって、WFS1の変異はありふれた病気である2型糖尿病の素因でもあることを示す。

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